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概要

 ReciProは、結晶構造の情報から、様々な結晶学的計算をしたり、結晶構造やステレオネットを描画したり、電子/X線回折・高分解能(S)TEM像などをシミュレーションしたり解析したりするソフトウェアです。

 ソースコードはgithub.com/seto77/ReciProで公開しています。ご意見やご要望はメール (seto.y@omu.ac.jp)あるいはGitHubのIssue (github.com/seto77/ReciPro/issues)からお知らせ下さい。


インストール

 以下のページにアクセスし、最新版のReciProSetup.msiファイルをダウンロード・実行してください。
https://github.com/seto77/ReciPro/releases/latest
「Windows によってPCが保護されました」という警告が出た場合は、「詳細情報」を押してから実行ボタンを押してください。なお、ReciProを実行するためには、.Net デスクトップランタイム 8.0 (.Net ランタイム 8.0ではないことに注意)という環境が必要です。.NET 8.0 のページからダウンロードすることが出来ます。


マニュアル

 基本的には本HP上でマニュアルを掲載しています。以下のページをご覧ください。

ReciProの一部の機能については、私が開発している他のソフトと共通のものがあります。上記と合わせて共通コンポーネントのページもご覧ください。

 同一の内容は、GitHubにもアップロードしています (マニュアル (日本語) マニュアル (英語))。また、https://github.com/seto77/ReciPro/wiki では動画で使用方法を説明しているので参考にしてください。


ReciProの特徴

 ReciProは以下のような特徴を持つソフトウェアです。

空間群と原子情報

 ReciProは空間群データベースを内蔵しており、International Tables for Crystallography Volume Aに含まれる230個の空間群に加えて、軸の変換を考慮したサブセット(530 個)の空間群(Hall symbol)の対称要素、ワイコフ位置、消滅測などが利用できます 。また、ReciProは原子番号1(H)から98 (Cf)までの元素に関する原子価や半径、特性X線のエネルギー、同位体比に関する情報などを内蔵しています。X線と電子線に対する原子散乱因子の近似計算に必要なパラメータや、中性子に対する原子の散乱長に関するパラメータも内蔵しています。

結晶リスト、データベース

 ReciProは標準状態で数十の主要な結晶構造を含む結晶リストを取り扱うことが出来ます。結晶毎にファイルを作ってたくさんのウィンドウを立ち上げるような必要はありません。また、2万以上の結晶構造を含むデータベース(AMCSD)も内蔵しており、簡単に検索して結晶リストに加えることが出来ます。

自由な結晶方位の設定

 ReciProでは、結晶の方位を晶帯軸指数や結晶面指数で設定することもできますし、マウスで任意の方位に回転することもできます。また、結晶の回転状態は結晶構造やステレオネット、あるいは単結晶回折のシミュレーションの際に、同期的に使用されます。

回折シミュレーション

 ReciProは、X線、電子線、中性子線の線源に対して、様々な光学系の回折シミュレーションを行うことが出来ます。X線では、単色X線の透過光学系、プリセッションカメラ、バックラウエカメラのシミュレーションに対応します。電子線では、制限視野電子回折 (SAED)、プリセッション電子回折 (PED)、収束電子回折 (CBED)のシミュレーションに対応します。中性子線では、透過光学系のみに対応します。X線と中性子線の回折シミュレーションでは、運動学近似に基づく強度計算に対応します。電子線の回折シミュレーションでは、動力学回折理論 (Bloch波法) に基づく強度計算に対応します。


ライセンス

 本ソフトウェアはMITライセンスの下で配布しています。要するに以下の条件を受け入れていただけるのであれば、誰でも自由に無料で、このソフトウェアを使っていただくことができます。

  • このソフトウェアをコピーして使ったり、配布したり、変更を加えたり、変更を加えたものを配布したり、商用利用したり、有料で販売したり、なんにでも自由につかっていただいて構いません。
  • 再配布する場合は、このソフトウェアの著作権とこのライセンスの全文を、ソースコードの中やソースコードに同梱したライセンス表示用の別ファイルなどに掲載してください。
  • このソフトウェアにはなんの保証もついていません。たとえ、このソフトウェアを利用したことで何か問題が起こったとしても、作者はなんの責任も負いません。

推奨実行環境

 ReciProの機能の中には大きな計算リソースを必要とするものがあります。速度向上のために、できる限りマルチスレッド化やGPU利用を行っています。快適な使用のためには、以下のスペックを持つような計算能力の高いコンピュータの使用を推奨します。

  • Windows 11
  • 16GB以上のメモリ
  • 8コア以上のCPU (特に電子回折動力学計算を行う時)
  • OpenGL 1.3に対応した外付けGPU (特にStructure Viewerを使う時)

文献

 ReciProの計算アルゴリズムについては、以下の文献に詳しく書いています。もしReciProを使って学術論文を発表した場合は、ぜひ引用してください。
Seto, Y. & Ohtsuka, M. (2022). J. Appl. Cryst. 55, https://doi.org/10.1107/S1600576722000139.

Seto's Page

Stupidity has a certain charm; ignorance does not. Frank Zappa